【福井市】松平春嶽・慶民親子と宮中の関わりが興味深い!2025年4月25日(金)~6月15日(日)まで福井市立郷土歴史博物館では企画展「宮中からのおくりもの」が開催中です!
2025年4月25日(金)~6月15日(日)まで福井市立郷土歴史博物館1階松平家史料展示室では企画展「宮中からのおくりもの」が開催中です!
こちらは、明治天皇から松平春嶽に送られた「金銀象嵌花瓶」です。「徳川礼典録」という徳川時代の法令や年中行事をまとめた書物を編纂した功を労われ、明治15年1月27日の昼食会で、伊達宗城、池田茂正とともに拝領したものだそうです。
学芸員さんによると、ともに昼食会に招かれ、拝領した金銀象嵌花瓶一対はそれぞれの家に伝わっているそうなのですが、池田家、伊達家、松平家は全て異なるデザインなのだそうです。
松平春嶽の日記です。春嶽自身は「私」、池田茂正は「池」、伏見宮は「伏」と書かれているのに対し、明治天皇は「聖上」と書いてあります。当時の公家や大名家の関係がうかがい知れる記述です。
昼食会の日記の書き下し文です。「三条公より只今勅語の通り骨折り苦労を被り容易ならず」との記載から、「三条実美から、『天皇からご命令のあった編纂作業は苦労が多く、簡単な作業ではなかっただろう』と労われた」ことがわかります。
こちらは瓢箪型のボンボニエールです。ボンボニエールとは、皇室の晩さん会などで記念品として配られた銀製の小型菓子入れです。学芸員の方によると、慶民も父の春嶽と同じく、筆まめだったようで、5mm×10mm位の紙片にボンボニエールを拝領した日の記録を書いて、収めていたそうです。
松平春嶽・慶民父子と宮中との関わりを知ることができる企画展「宮中からのおくりもの」をご覧に行かれてはいかがでしょうか??
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