【福井市】映画「雪の華」の主人公笠原白翁と橋本佐内の意外な関係!2025年10月11日(土)~2025年11月24日(月・祝)まで福井市立郷土歴史博物館館蔵品ギャラリーでは、「橋本佐内ゆかりの手紙」展が行われています!

福井市立郷土歴史博物館

福井市宝永地区には、福井市立郷土歴史博物館があります。

橋本佐内ゆかりの手紙

2025年10月11日(土)~2025年11月24日(月・祝)まで福井市立郷土歴史博物館館蔵品ギャラリーでは、「橋本佐内ゆかりの手紙」展が行われています。

橋本佐内

福井藩が誇る俊才橋本佐内(1834年~1859年)です。元々は医師の家系の出身で武士ではありませんでしたが、類まれなる才覚を認められ、武士に取り立てられました。安政の大獄に巻き込まれ、わずか25歳で散ってしまいましたが、幕末の志士たちに大きな影響を与えました。

笠原白翁

映画「雪の華」の主人公、福井藩で種痘を成功させた医師笠原白翁(1809年~1880年)です。福井藩では、白翁の種痘成功の後、幕末まで継続的に種痘が行われ、多くの命が救われたそうです。橋本佐内の父と同世代でしたが、同じ医師として、25歳年下の佐内にも頼り頼られる気の置けない仲でした。

扶氏経験遺訓

こちらは「扶氏経験遺訓」です。「扶氏経験遺訓」は適塾の緒方洪庵がオランダ語の医学書の一部を日本語に翻訳して出版したものです。

医学必携

こちらが「扶氏経験遺訓」の蘭書の写本です。「扶氏経験遺訓」はもともとはドイツ・ベルリン大学の大学教授フーフェランドのが書いた内科書「Enchiridion Medicum(医学必携)」という本でした。

解説①

適塾の塾生は、塾内の蔵書を筆写することができました。当時はオランダの医学書は高価でなかなか手に入らなかったため、白翁は、佐内に頼んで適塾にあったオランダ語本を筆写してもらったそうです。

展示①

こちらは、「笠原白翁宛橋本佐内書状」です。福井市立郷土歴史博物館では初公開の史料になります!

初公開資料

この書状の中で、佐内が診ていた患者の引継ぎを依頼しつつも、独断をしないで他の医者たちとよく相談してほしいこと、周囲の悪意に貶められないように気を付けてほしいのは白翁を頼りにしているからこそだと述べています。また、福井藩で化学を重んじることについての意見も白翁に求めています。

解説②

25歳年下の佐内に「心に余裕がないため、とかくやり過ぎてしまい問題を生じています」、「子どもと同様の身の上ではないのですから、何事にも自重してください」と注意される白翁。学芸員さんによると白翁は行動力がありすぎて、突っ走ってしまう傾向があったとのことです。一方で俊才佐内に「同志の中に知識や才能が跳びぬけていて将来何事にも頼れる人はおらず、白翁殿の力にしか頼れないからです」といわれる白翁は本当の逸材だったのですね。

白翁と佐内の関係性がよくわかる資料がとても興味深い「橋本佐内ゆかりの手紙」展、見にに行かれてみてはいかがでしょうか??

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